正社員としてシステムエンジニアが働くときに問題になりやすいのが、労働環境の過酷さである。
IT業界では世界全体での開発競争が活発に行われているため、一日でも早く画期的なシステムを世の中に打ち出さなければならないというプレッシャーに追われている。その影響は開発現場には大きな影響があり、中心を担っているシステムエンジニアが最も重圧を受けてしまいやすい。
その対策として重要なのがエンゲージメントを考えることだろう。エンゲージメントとは企業としての成長の方向性と個人のシステムエンジニアが考える目標とが合致していることを示すものである。過酷な労働条件で働いていて、その努力が自分のためにならないと痛感してしまっているようでは正にブラックな現場となる。
しかし、辛いながらも自分が望むように成長するには必要なことを行っていると考えられると、それほど大きなストレスにはならない。むしろ必死に自分の目標に向かっていける環境を与えてくれていることに感謝する場合すらある。
エンゲージメントを重視して職場を選べば常に前向きな姿勢で仕事に従事することができ、結果として大きな成果を上げられることも多い。能力も飛躍的に向上する状況を生み出せるため、速やかに自分の目標に近づいていける魅力がある。正社員として働きたいシステムエンジニアは、まずはエンゲージメントについてよく分析して企業を選ぶと良い。それが健全な状態を維持しつつ効率的に成長することにつながる。